● 本当にあった怖い話~がんばれ管理人~後編③
1時間ほどして、携帯から壮大に「冒険でしょでしょ」のサビが鳴り響きます。
(わかる人も、今は流しておいてください)
「はいっ 北川ですっ!!」
電話に飛びつく管理人。
今度は、えらく事務的な口調のおねーさんの声でした。
「お問い合わせいただいた荷物ですが、
5月2日に東京へ到着しております」
見つかった!
見つかったのは良かったのですが、
搬入は4月30日です。30日に着いていないと意味がありません。
「30日必着で出したんですけどっ。
30日に届いていないと会場に搬入できないんですけどっ」
「その辺りのことはよくわかりません」
「ヤ○ト便さんからいただいた利用案内にそう書いてあったんですけどーっ」
「とにかく5月2日に間に合ったらいいんですよね。
どちらにしても間に合いますので。では。」
だーーーーーーーー!!o(><#)o
人がっ 人が、何ヶ月もかけて準備した大事な大事な作品を…
こんなに、こんなに、こんなに行方を心配してるのに…
冷たぁぁぁっい!なんですか、このオペレーターさんは!
コミケに大量に荷物持ち込む、怪しいオタクだと思ってるんだな!
あーそうだよ!悪かったね!うわぁぁぁん。
もし見つからなかったら、会場まで来てくれたみなさんに
どう謝ったらいいのか、
半年振りに東京に出店することを、新作がいっぱい出ることを
「楽しみにしてます!」とメールくれたみなさんに
どんな顔したらいいのかと…
行方不明になった荷物のことを、出発直前まで心配して
不安でいっぱいだった管理人、
行き場のない怒りが事務のねーちゃんに込み上げます。
(お門違い。)
とりあえず「荷物、見つかったよ~」
相方に報告。
そして、東京へ向けて出発するため、大阪駅に向かいます。
ああ、なんてギリギリまで不安だらけのイベントなんでしょう…。
大抵、作品は台車に載せて自力で会場に運ぶマリさんベーカリー、
遠方のイベントになると運送会社に頼るしかなくなるので
それが一番の心配事だったりするのです。
5月3日、無事に会場に届いていたダンボールたち。
台車に載せて1個ずつ運ぼうとしていたら、
ヤ○トのお兄さんが他の箱を抱えて、ブースまで持ってきてくれました。
ああ、やっぱりヤ○トさんは優しい…。
バタバタしたものの、ちゃんと必要な日には間に合わせてくれたしなぁ…。
よかった、よかった。結果オーライ(死語?)。
こうして半年振りの東京出店は、無事に開幕することができたのでした。
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マリさんベーカリーは、メロンパンのベレー帽やがまぐちなど、
ハンドメイドのパン雑貨を発表する手作り作家です。
できあがった作品は、取り扱いショップか年数回参加している
イベント会場で頒布活動しております。
また、twitterで毎月抽選販売会を開催しています。
制作できる数が非常に少ないため
オーダーメイドのご依頼は一切お受けできません。
ご了承よろしくお願いいたしますm(_ _)m。
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